幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
 存在自体が盾となっていたフェリクスがいなくなり、結婚適齢期を迎えた私へ縁談は降るように来た。けれど、とてもそんな気にはなれなくて、縁談が来ても会わないままに断ってもらっていた。

 ただ縁談を断ることが難しい男性が、一人居た。

 この辺一帯を治める、領主様の息子カルロ・レアンドロスだ。ということは、彼はいずれ領主様になられるわけで、私の父親はリース村の村長だった。

 いわば、父の上司の息子から縁談を持ちかけられている状態だ。もしかしたら、政略婚の意味合いも少しあるのではないかと思ったら、そういうわけでもないらしい。

 私の家としてはこの上なく喜ばしい話で、村長の娘が領主様の息子から結婚したいと望まれるなんて、そうそうある話ではない。

 カルロ様は私自身のことを、かなり気に入ってくれているようで、何度も断ってもこのままでは諦めてくれそうにない。

 未来の領主となるカルロの立場上、けんもほろろに断ることは難しい。

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