幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
 権力者から求婚されていると広まり、私はやがて、他の男性からは遠巻きにされるようになってしまった。まだまだ今は結婚したいとは思えないけれど、こんな状況であれば誰にも求婚してもらえない。

 このまま断っても諦めないカルロに追い掛けられ続ければ、もしフェリクスのことが吹っ切れる時が来ても、他の男性とのご縁が全くないのは困ってしまう。

 なので、カルロとの縁談のほとぼりが冷めるまで……というか、カルロが諦めて違う女性と結婚してくれるまで、私は森の中にある番人小屋で身を潜めているというわけ。

 ここに私が住んでいることは、村の人たちには内緒にしていて、たまに妹のジーノや、両親なんかは会いに来てくれる。

 ただ、頻繁に番人小屋へと通っていると、姿を消した私がここに居るとバレてしまうかもしれないから、かなり慎重に。

 彼らから噂を聞けば、勇者フェリクスたちは歴代の勇者パーティーの中で最短で、魔王を打ち倒すことに成功したらしい。

 物語の中にはそういう描写はなかったように思うけれど、私が介入したことで、何かが変わったのかもしれない。

 けれど、物語の行く先は変わらないだろう。

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