幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
「え? フェリクス、私……ここで待って居るわ。魔王を倒した後の神殿での儀式は、とても大切なんでしょう?」
世界の存亡に関わるような大事な儀式なのだ。私のような邪魔者は、村で大人しく待っていた方が良いのではないかと戸惑った。
「嫌だ! 俺はアリーチェと会うために、死に物狂いで魔王を倒したんだ。アリーチェと一緒に行かないなら、俺も行かない」
「フェリクス」
腕を組んで子どもっぽい仕草をしているけれど、彼の青い目には本気の光があった。『私が共に行かないならば、自分も行かない』と、顔に書いてあるかのよう。
これには、困ってしまった。
だって、私はこれまでただの村人その一として生きて来たし、誰もに注目される勇者フェリクスと共に王都に行って、隣で相応しい振る舞いが出来るかというと、そうではないと思う。
「絶対、行かない」
フェリクスは勇者として戦うしかなかった二年間、私と会えなかったことを、とてつもなく不満に思って居ることは再会してからずっと感じていた。なので、色々な葛藤を抱えつつも私はこう言うしかなかった。
「……わかったわ。フェリクス」
パッと表情を一変して笑顔になった彼を見て、息をついた。そんな可愛らしい表情は、幼い頃から変わらない。
世界の存亡に関わるような大事な儀式なのだ。私のような邪魔者は、村で大人しく待っていた方が良いのではないかと戸惑った。
「嫌だ! 俺はアリーチェと会うために、死に物狂いで魔王を倒したんだ。アリーチェと一緒に行かないなら、俺も行かない」
「フェリクス」
腕を組んで子どもっぽい仕草をしているけれど、彼の青い目には本気の光があった。『私が共に行かないならば、自分も行かない』と、顔に書いてあるかのよう。
これには、困ってしまった。
だって、私はこれまでただの村人その一として生きて来たし、誰もに注目される勇者フェリクスと共に王都に行って、隣で相応しい振る舞いが出来るかというと、そうではないと思う。
「絶対、行かない」
フェリクスは勇者として戦うしかなかった二年間、私と会えなかったことを、とてつもなく不満に思って居ることは再会してからずっと感じていた。なので、色々な葛藤を抱えつつも私はこう言うしかなかった。
「……わかったわ。フェリクス」
パッと表情を一変して笑顔になった彼を見て、息をついた。そんな可愛らしい表情は、幼い頃から変わらない。