幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
「……そうね。私……フェリクスのことがずっと、好きだったの」

 目を真っ直ぐに見て伝えれば、フェリクスの顔は見る間にとろけてしまった。そんな顔をしていても、美しい顔を保っているのは彼らしいとも言える。

「うわ~……世界救って良かった。旅の途中、こんな嫌な世界、もう滅べば良いと何度も思ったけど、アリーチェが死ぬのは絶対嫌だったし……俺、頑張った甲斐あったよ。アリーチェ……愛している」

 揺れる視界の中で、フェリクスは私のことを抱きしめた。熱い肌が触れ合って、二人はまるでそのまま溶け合ってしまいそうだった。

「……フェリクス。好き……」

 疲れ切って瞼を閉じた私は、その言葉の後でフェリクスが何を返したか、聞き取れないままで眠りについてしまった。




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