幼馴染み勇者様との一途な身代わり初恋♡~勇者の幼馴染という負けポジションの妹の身代わりになったつもりで、つもりだったのに何故か執着溺愛されちゃった私の誤算。~
 毒入りだと気が付いたものの、私には上手い対応がわからず、あれをどうしようかと思って居たので、ナザイレが解決してくれて安心してほっと息をついた。

 席に杯がないことを目ざとく見付けた他の給仕が、新しい杯を置いた。そして、すぐにそつのない他の給仕が葡萄酒が注がれた。

 王城に仕える正餐の給仕なのだから、当然のことなのかもしれないけれど、本当に手際が良い。

 これで、何の問題もないわ。

「……フェリクス。彼女の杯に虫が入っていたようだ。信じられない不手際ではあるものの、ここでは騒ぎを起こしたくないというアリーチェの気持ちを、俺は尊重したいが?」

 ここには王族たちも居て、救世の勇者パーティを迎えるため上級貴族だって勢揃いしている。

 一生に一度であろう場で、私が余計な騒ぎを起こしたくないという気持ちを、フェリクスもわかってくれたらしい。


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