蝶よ花よ、あこがれに恋して
「…………休みの日はジムに行くこともあるし、毎朝のルーティンを変えるとコンディションも変わって大変なんだよ」
知らんけど。を心の中で唱える。ちなみに俺に決まったモーニングルーティンはなくて、あるとすれば、心鈴ちゃんの時間に合わせて家出ることが、今の俺にとって立派なモーニングルーティンだ。
「そうですよね!休日も健康のことを第一に考えていて、とっても素晴らしいです!」
心鈴ちゃんは納得する。ちょっと、罪悪感に駆られた。なぜなら、申し訳ないけれど、健康はさほど考えていない。心鈴ちゃんが笑っている方が健康的で、避けられていた時なんてこの世の絶望……とまではいかないけれど、そうとう堪えた。
もしも身体を真剣に考えていたらコンビニ弁当と外食ばかりにならない。けれども心鈴ちゃんは簡単に俺の言葉を信じる。
であるならば。もしも君に会うために時間を合わせたと知れば、彼女はどう思うだろう。
軽蔑する?嫌気がさす?
いいや、彼女のことだから、顔を真っ赤に染め上げて、嬉しそうに破顔するだろう。