蝶よ花よ、あこがれに恋して
私の脳内のBGMは一流を追い求めるプロフェッショナルな某有名番組の音楽だ。再び私は意を決し、書類を目で追いかけた。
記者:休日はどんなことを?
桜庭:秘密です
あざとい桜庭さん、最高です……!
記者:今一番守りたいものはなんですか?
桜庭:色々あるけれど、今は彼女のプライバシーですかね。頼みます。
駄目だ、悶絶してしまう。インタビューを受けた時、桜庭さんの脳内に私が存在したと考えるだけで、私は胸がいっぱいで幸せだ。
『くぅ……だれですかこのひとは、王子様ですか!!!』
『いや、普通に俺だけど』
給水を挟んで、気持ちを落ち着かせる。桜庭さんだけが普通で、私は常に瀕死らしい。
記者:恋人のチャームポイントは?
桜庭:笑うと口の両端に笑窪が出来るところかな、あと、料理上手。めちゃくちゃ上手。ポニーテールも似合うし、くるくる表情が変わる子。ああ、次々出てくるな。(はにかむ桜庭選手)
はにかむ桜庭選手を想像したら心が優しい温度で溶けそうだと感じたその時──
記者:ご結婚はお考えですか?
突っ込んだ質問に、赤面は必至。
赤面どころの話ではない。