夜の月
「おい」
「っ、?」
すごく低い声が聞こえてきた。
思わず後ろを振り返ると、満月の月に照らされた白銀の髪、
透き通るような白い肌に、
筋の通った高い鼻、
その威圧的な切れ長な目は、どこまでも深い漆黒だった。
っ、、、
「....きれい、」
思わず、口からこぼれたそんな言葉。
その言葉が聞こえたのかその男は、
何も移さないその目で、こちらをチラリと見た。
目が会った瞬間、
ゾクッ、、
得体の知れない感覚に陥った。
その時、
頭に警告の鐘がなる。
ダメだこの男の目を見ては。
全てをみすかれてしまうどこまでも暗い目だった。
だけど、そう思っても目は逸らせなかった。