優しい雨が降る夜は
「はあ、最高です」
搾りたてミルクのソフトクリームを食べながら、足湯に浸かり、美月は満面の笑みを浮かべる。
「空は青いし、空気も澄んで風も穏やか。足湯は気持ちいいし、大自然を感じながら味わうソフトクリームは絶品です!」
「……動画配信でもしてる?」
「え? なにかおっしゃいましたか?」
「いや、なにも。楽しそうでなによりです」
すると美月は、神妙な面持ちで優吾に頭を下げた。
「ありがとうございます、雨宮さん。私の為に、こんなところまで連れて来てくださって」
「俺もいい気分転換になったよ。ドライブなんて、久しぶりだな」
「そうですか。それで、あの。ずっと気になっていたのですが……」
「なに?」
言いにくそうに口ごもってから、美月は顔を上げる。
「その……、私、雨宮さんの恋路を邪魔するような真似は、しておりませんでしょうか?」
「恋路の、邪魔?」
優吾は首をひねりながら聞き返した。
「どういう意味?」
「ですから、こんなふうに二人で出かけたり、更にはお部屋に泊めていただくなんてことまで……。お相手の方になんとお詫びをすればいいのかと」
「ああ、そういうことか。ご心配なく。相手がいたら、俺もさすがにこんなことはしない」
「えっ? では雨宮さん、今はフリーだとおっしゃるのですか? 雨宮さんのような方が、今はフリーだと?」
「……なんで2回言った?」
「大事なことなので」
真面目なのかウケ狙いなのか。
優吾はもはや、美月にペースを乱されるばかりだった。
搾りたてミルクのソフトクリームを食べながら、足湯に浸かり、美月は満面の笑みを浮かべる。
「空は青いし、空気も澄んで風も穏やか。足湯は気持ちいいし、大自然を感じながら味わうソフトクリームは絶品です!」
「……動画配信でもしてる?」
「え? なにかおっしゃいましたか?」
「いや、なにも。楽しそうでなによりです」
すると美月は、神妙な面持ちで優吾に頭を下げた。
「ありがとうございます、雨宮さん。私の為に、こんなところまで連れて来てくださって」
「俺もいい気分転換になったよ。ドライブなんて、久しぶりだな」
「そうですか。それで、あの。ずっと気になっていたのですが……」
「なに?」
言いにくそうに口ごもってから、美月は顔を上げる。
「その……、私、雨宮さんの恋路を邪魔するような真似は、しておりませんでしょうか?」
「恋路の、邪魔?」
優吾は首をひねりながら聞き返した。
「どういう意味?」
「ですから、こんなふうに二人で出かけたり、更にはお部屋に泊めていただくなんてことまで……。お相手の方になんとお詫びをすればいいのかと」
「ああ、そういうことか。ご心配なく。相手がいたら、俺もさすがにこんなことはしない」
「えっ? では雨宮さん、今はフリーだとおっしゃるのですか? 雨宮さんのような方が、今はフリーだと?」
「……なんで2回言った?」
「大事なことなので」
真面目なのかウケ狙いなのか。
優吾はもはや、美月にペースを乱されるばかりだった。