優しい雨が降る夜は
部屋へと戻る途中で手もみ処の前を通りかかり、「いかがですか?」とスタッフに誘われる。
「お部屋にうかがってマッサージすることも出来ますよ」
「え、お部屋で?」
「はい。今なら空いてますので、お二人同時に承れます」
目を輝かせる美月にクスッと笑って、優吾は「ではお願いします」と頼んだ。
「かしこまりました。それでは10分後にまいります。和室にお布団を敷いてお待ちいただけますか?」
「はい! 分かりました」
美月はいそいそと部屋に戻ると、早速布団を2組並べて敷く。
やって来た男女のスタッフに施術コースを聞かれて、優吾は90分コースを頼んだ。
「90分も!?」
驚きつつも嬉しそうな美月に、優吾はまたしても笑いをこらえる。
「それでは90分の全身マッサージを始めます。力加減など、痛かったらすぐに教えてくださいね。まずはうつ伏せでお願いします」
美月には女性スタッフ、優吾には男性スタッフがついた。
「……あー、気持ちいい」
「あら、肩周りかなり凝ってますね」
「そうなんです、もうガチガチで……。はあ、なんて、気持ちがいいの。あなたの指使い、すごい……!」
艶めかしい美月の口調に、隣で優吾はなんとも気恥ずかしくなる。
「もう、身体が、とろけそう……。最高に、気持ちいい。ああ、そこ! 今の、いい!」
それは結構だが、どうにか黙ってくれないだろうか、と優吾は気が気でない。
チラリと視線を上げると、スタッフは二人とも苦笑いを浮かべていた。
しばらくしてようやく静かになったと思ったら、スーッと寝息が聞こえてきた。
「彼女さん、眠ってしまいましたね」
女性スタッフが、美月の顔を覗き込んで小声で言う。
「よほど気持ちが良かったみたいで」
「ふふっ、喜んでいただけて私も嬉しいです。まだお時間少し残ってますが、起こさないように、軽くもみほぐす程度にしておきますね」
「はい、お願いします」
優吾も目を閉じて、マッサージの心地良さに身を委ねる。
終わったら美月をベッドに運ぼうか、それとも自分が移動しようか。
そんなことを考えているうちに、優吾もいつの間にか眠ってしまっていた。
「お部屋にうかがってマッサージすることも出来ますよ」
「え、お部屋で?」
「はい。今なら空いてますので、お二人同時に承れます」
目を輝かせる美月にクスッと笑って、優吾は「ではお願いします」と頼んだ。
「かしこまりました。それでは10分後にまいります。和室にお布団を敷いてお待ちいただけますか?」
「はい! 分かりました」
美月はいそいそと部屋に戻ると、早速布団を2組並べて敷く。
やって来た男女のスタッフに施術コースを聞かれて、優吾は90分コースを頼んだ。
「90分も!?」
驚きつつも嬉しそうな美月に、優吾はまたしても笑いをこらえる。
「それでは90分の全身マッサージを始めます。力加減など、痛かったらすぐに教えてくださいね。まずはうつ伏せでお願いします」
美月には女性スタッフ、優吾には男性スタッフがついた。
「……あー、気持ちいい」
「あら、肩周りかなり凝ってますね」
「そうなんです、もうガチガチで……。はあ、なんて、気持ちがいいの。あなたの指使い、すごい……!」
艶めかしい美月の口調に、隣で優吾はなんとも気恥ずかしくなる。
「もう、身体が、とろけそう……。最高に、気持ちいい。ああ、そこ! 今の、いい!」
それは結構だが、どうにか黙ってくれないだろうか、と優吾は気が気でない。
チラリと視線を上げると、スタッフは二人とも苦笑いを浮かべていた。
しばらくしてようやく静かになったと思ったら、スーッと寝息が聞こえてきた。
「彼女さん、眠ってしまいましたね」
女性スタッフが、美月の顔を覗き込んで小声で言う。
「よほど気持ちが良かったみたいで」
「ふふっ、喜んでいただけて私も嬉しいです。まだお時間少し残ってますが、起こさないように、軽くもみほぐす程度にしておきますね」
「はい、お願いします」
優吾も目を閉じて、マッサージの心地良さに身を委ねる。
終わったら美月をベッドに運ぼうか、それとも自分が移動しようか。
そんなことを考えているうちに、優吾もいつの間にか眠ってしまっていた。