優しい雨が降る夜は
そのあとはカウンターで、予約や問い合わせ、本の貸出業務などに追われる。
午後枠の部屋の利用時間が終わると、忘れ物や清掃のチェックに回り、次の夕方枠の利用者を受け入れた。
「風間さん、今のうちに休憩どうぞ」
「はい。17時には戻りますね」
16時になると館長と交代して、休憩室に向かう。
持ってきたお弁当を食べてから、食後のお茶を飲んでひと息ついた。
ぼんやりと、タキさんの言葉を思い出す。
(いつの間にか始まっている恋、か……。どんな状況? さっぱり想像つかない。それより私は、『本読み会』に入りたいよ。いいなあ、タキさん達。私もおばあちゃんになったら、あんなふうに気の合う友達と集まりたい。今から声かけておく? 60年後に『本読み会』をしませんかって)
真面目にそんなことを考える。
だが、すぐに苦笑いを浮かべた。
(また美空に、浮世離れしてるって言われちゃうわ。だけど恋より『本読み会』の方が楽しそうなんだもん。25歳になったらお見合いして、家庭を持って、仕事を定年退職したら『本読み会』に入る。うん、私の人生設計、ばっちりね。よーし、このあとも仕事がんばろう!)
美月は気合いを入れて立ち上がった。
午後枠の部屋の利用時間が終わると、忘れ物や清掃のチェックに回り、次の夕方枠の利用者を受け入れた。
「風間さん、今のうちに休憩どうぞ」
「はい。17時には戻りますね」
16時になると館長と交代して、休憩室に向かう。
持ってきたお弁当を食べてから、食後のお茶を飲んでひと息ついた。
ぼんやりと、タキさんの言葉を思い出す。
(いつの間にか始まっている恋、か……。どんな状況? さっぱり想像つかない。それより私は、『本読み会』に入りたいよ。いいなあ、タキさん達。私もおばあちゃんになったら、あんなふうに気の合う友達と集まりたい。今から声かけておく? 60年後に『本読み会』をしませんかって)
真面目にそんなことを考える。
だが、すぐに苦笑いを浮かべた。
(また美空に、浮世離れしてるって言われちゃうわ。だけど恋より『本読み会』の方が楽しそうなんだもん。25歳になったらお見合いして、家庭を持って、仕事を定年退職したら『本読み会』に入る。うん、私の人生設計、ばっちりね。よーし、このあとも仕事がんばろう!)
美月は気合いを入れて立ち上がった。