優しい雨が降る夜は
「美月、このハートは真ん中で2つに分かれてる。どちらも開けることが出来たら、結婚しよう」
ええ!?と美月は、驚いて仰け反る。
「開けられたら、美月は俺と結婚する運命なんだ。神様がそう決めた」
「そうなの? じゃあ、絶対に開けてみせる! 私、優吾さんと結婚したい。優吾さんじゃなきゃだめなんだもん」
それなら素直に頷けばいいのに、と苦笑いしつつ、優吾は真剣にからくり箱を試す美月を見守った。
「えっと、このままだと全く動かないから……。仕掛けの板がどこかにあるはずよね? ううん、どこも開かない。どうしよう……優吾さんと結婚したいのに。お願い、神様」
祈るように呟きながら、美月は懸命に考えを巡らせている。
「美月、このハートは俺達二人の心だよ」
「私達二人の、心?」
「ああ、そうだよ」
美月はじっと、左右に分けたハートの欠片を見つめた。
「それなら、分けてはだめね」
そう言って左右の欠片をカチッとはめ合わせ、ハートを1つにする。
「ここから仕掛けが動いてくれれば……あ、動いた!」
ハートの右半分が少し下にずれ、美月はそっと指を滑らせながら探る。
すると蓋がスッと上にスライドした。
「開いた! 優吾さん、開いたよ」
「ああ、やったな。もう半分は?」
「待ってね。えっと、一度ハートをもとに戻して、そこから今度はこっち側の仕掛けを……。開いた! やったー!」
美月は満面の笑みで優吾に抱きつく。
「優吾さん、開いたよ。これで私、優吾さんと結婚出来る?」
「ああ。結婚しよう、美月。神様のおぼしめしだからな」
「はい!」
笑顔を輝かせる美月にクスッと笑ってから、優吾は真四角のからくり箱から指輪を取り出す。
美月の左手をすくい、薬指にゆっくりとはめた。
「なんて綺麗なの……」
「よく似合ってる、美月。美空ちゃんがサイズを教えてくれたんだ」
「そうなのね。私の知らない間に、こんなに素敵な指輪を用意してくれてたなんて。ありがとう、優吾さん」
「どういたしまして。美月、今度は一緒に指輪を選びに行ってくれる?」
え?と首をかしげる美月に、優吾はハート形のからくり箱を差し出した。
「右側に美月の、左側に俺の指輪を入れるんだ。結婚式で交換する、マリッジリング」
美月はパッと笑顔を弾けさせ、ギュッと優吾に抱きつく。
「素敵! もう、大好き!」
「ははは! これで結婚しないなんて、二度と言わせないからな?」
「うん! 二度と言わない。絶対に結婚する」
「よし」
優吾は美月の頭をクシャッとなでてから、熱い口づけを贈った。
ええ!?と美月は、驚いて仰け反る。
「開けられたら、美月は俺と結婚する運命なんだ。神様がそう決めた」
「そうなの? じゃあ、絶対に開けてみせる! 私、優吾さんと結婚したい。優吾さんじゃなきゃだめなんだもん」
それなら素直に頷けばいいのに、と苦笑いしつつ、優吾は真剣にからくり箱を試す美月を見守った。
「えっと、このままだと全く動かないから……。仕掛けの板がどこかにあるはずよね? ううん、どこも開かない。どうしよう……優吾さんと結婚したいのに。お願い、神様」
祈るように呟きながら、美月は懸命に考えを巡らせている。
「美月、このハートは俺達二人の心だよ」
「私達二人の、心?」
「ああ、そうだよ」
美月はじっと、左右に分けたハートの欠片を見つめた。
「それなら、分けてはだめね」
そう言って左右の欠片をカチッとはめ合わせ、ハートを1つにする。
「ここから仕掛けが動いてくれれば……あ、動いた!」
ハートの右半分が少し下にずれ、美月はそっと指を滑らせながら探る。
すると蓋がスッと上にスライドした。
「開いた! 優吾さん、開いたよ」
「ああ、やったな。もう半分は?」
「待ってね。えっと、一度ハートをもとに戻して、そこから今度はこっち側の仕掛けを……。開いた! やったー!」
美月は満面の笑みで優吾に抱きつく。
「優吾さん、開いたよ。これで私、優吾さんと結婚出来る?」
「ああ。結婚しよう、美月。神様のおぼしめしだからな」
「はい!」
笑顔を輝かせる美月にクスッと笑ってから、優吾は真四角のからくり箱から指輪を取り出す。
美月の左手をすくい、薬指にゆっくりとはめた。
「なんて綺麗なの……」
「よく似合ってる、美月。美空ちゃんがサイズを教えてくれたんだ」
「そうなのね。私の知らない間に、こんなに素敵な指輪を用意してくれてたなんて。ありがとう、優吾さん」
「どういたしまして。美月、今度は一緒に指輪を選びに行ってくれる?」
え?と首をかしげる美月に、優吾はハート形のからくり箱を差し出した。
「右側に美月の、左側に俺の指輪を入れるんだ。結婚式で交換する、マリッジリング」
美月はパッと笑顔を弾けさせ、ギュッと優吾に抱きつく。
「素敵! もう、大好き!」
「ははは! これで結婚しないなんて、二度と言わせないからな?」
「うん! 二度と言わない。絶対に結婚する」
「よし」
優吾は美月の頭をクシャッとなでてから、熱い口づけを贈った。