お抹茶王子にキョーミないですっ!

第二話 めくって見せて!?

 部室とされていたのは普通の教室。だけどそこには、どどーーん、と半分以上の面積に畳が敷かれていた。

 枚数は……十くらいかな? 机やイスは壁際にほんの少しだけあって、六つくっつけてテーブルみたいにして使われている。


 畳のところの中央付近に部活紹介で壇上にいた『お抹茶王子』こと龍崎先輩が先ほどの和服姿のまま正座をしていた。

 わ。お茶を()ててるんだ。


 しゃんと伸びた背すじ。すらりと優雅な腕の動き、指づかい。シロウトのわたしから見ても「キレイだ」と惚れ惚れする。「ほわお……」と小さく感嘆するのはマヨだった。


 やがてお茶は龍崎先輩を囲む二辺にきちんと正座をして待つ4名の部員に順に振る舞われ、静寂の中、お稽古(……と呼ぶのかな?)は終わりを迎えた。

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