敗戦国の花嫁 ー愛してはいけない人を愛してしまった
「……ユリア」
エルフナルドは近付き、拘束されていたユリアの腕のロープを切った。
泣きじゃくるユリアの背を、彼は静かに、そして優しく撫でる。
「も、申し訳……ありません……。悲しい……わけじゃ、なくて……。ごめんなさい……」
そう謝るユリアを、エルフナルドは両手で包み込むように抱き寄せた。
ユリアは、縋るようにエルフナルドにしがみつき、声を上げて泣いた。
――しばらくして。
扉が勢いよく開く音と共に、カリルが部屋へ駆け込んできた。
「陛下!!」
室内を見渡し、エルフナルドの姿を確認すると、カリルは大きく息を吐いた。
「……ご無事でしたか。お一人で先に行かれたので、心配しておりました。お怪我は……ないようですね。ユリア様は……?」
その声に、ユリアは我に返り、ゆっくりとエルフナルドから離れた。
「も……申し訳ありません……。大丈夫です……」
必死に涙を拭い、ユリアは、エルフナルドを見上げた。
「陛下……ありがとうございました」
ユリアは、床に額がつくほど深く頭を下げた。
そして、ゆっくりと顔を上げると、もう一度口を開いた。
「陛下……あの……もう一つ、お許しいただきたいことが……」
そう言い終えると、ユリアは再び深く頭を下げ、返事を待たずに隣の部屋へと走り出した。
突然の行動に、エルフナルドとカリルは顔を見合わせたが、すぐにユリアの後を追い、隣室へと向かった。
部屋に入ると、セルビアが壁にもたれかかるように、ぐったりと座り込んでいた。
エルフナルドは近付き、拘束されていたユリアの腕のロープを切った。
泣きじゃくるユリアの背を、彼は静かに、そして優しく撫でる。
「も、申し訳……ありません……。悲しい……わけじゃ、なくて……。ごめんなさい……」
そう謝るユリアを、エルフナルドは両手で包み込むように抱き寄せた。
ユリアは、縋るようにエルフナルドにしがみつき、声を上げて泣いた。
――しばらくして。
扉が勢いよく開く音と共に、カリルが部屋へ駆け込んできた。
「陛下!!」
室内を見渡し、エルフナルドの姿を確認すると、カリルは大きく息を吐いた。
「……ご無事でしたか。お一人で先に行かれたので、心配しておりました。お怪我は……ないようですね。ユリア様は……?」
その声に、ユリアは我に返り、ゆっくりとエルフナルドから離れた。
「も……申し訳ありません……。大丈夫です……」
必死に涙を拭い、ユリアは、エルフナルドを見上げた。
「陛下……ありがとうございました」
ユリアは、床に額がつくほど深く頭を下げた。
そして、ゆっくりと顔を上げると、もう一度口を開いた。
「陛下……あの……もう一つ、お許しいただきたいことが……」
そう言い終えると、ユリアは再び深く頭を下げ、返事を待たずに隣の部屋へと走り出した。
突然の行動に、エルフナルドとカリルは顔を見合わせたが、すぐにユリアの後を追い、隣室へと向かった。
部屋に入ると、セルビアが壁にもたれかかるように、ぐったりと座り込んでいた。