敗戦国の花嫁 ー愛してはいけない人を愛してしまった
「以前は、絶対にありえないと思っていたの。私が子供を持つなんて。この力は、必ず争いを生んできたから……」
胸に手を当て、続ける。
「でも最近……ふと考えてしまうの。もし、私とエルフナルド様の間にお子が出来たら、どんな子だろうって。エルフナルド様は、どんな風に接してくださるのかしらって……」
ユリアは、自分でも戸惑うように首を振った。
「そんな、夢みたいなことを考えてしまう自分がいるのよ」
ーーそれが、今の自分には許されない願いだと分かっていても。
「私は……ただ、隣にいることを許していただいただけなのに……」
苦しそうに胸を押さえたユリアを見て、アリシアの胸も締め付けられた。
「……ユリア様」
アリシアは、そっと言葉を選ぶ。
「陛下も、きっとユリア様を大切に思っていらっしゃいます。以前、ユリア様が連れ去られた時……陛下は本当に取り乱していらっしゃいました。最近だって、あんなにお優しい眼差しでユリア様を見ていらっしゃるではありませんか」
ユリアは、その言葉を胸の中で反芻するように黙り込んだ。
「ええ……とても優しくしてくださっているわ。でも……それは……」
言葉を探しきれず、声が震える。
「……これ以上、何かを望むなんて……」
泣き出しそうな表情に、アリシアもそれ以上言葉を続けることができなかった。
胸に手を当て、続ける。
「でも最近……ふと考えてしまうの。もし、私とエルフナルド様の間にお子が出来たら、どんな子だろうって。エルフナルド様は、どんな風に接してくださるのかしらって……」
ユリアは、自分でも戸惑うように首を振った。
「そんな、夢みたいなことを考えてしまう自分がいるのよ」
ーーそれが、今の自分には許されない願いだと分かっていても。
「私は……ただ、隣にいることを許していただいただけなのに……」
苦しそうに胸を押さえたユリアを見て、アリシアの胸も締め付けられた。
「……ユリア様」
アリシアは、そっと言葉を選ぶ。
「陛下も、きっとユリア様を大切に思っていらっしゃいます。以前、ユリア様が連れ去られた時……陛下は本当に取り乱していらっしゃいました。最近だって、あんなにお優しい眼差しでユリア様を見ていらっしゃるではありませんか」
ユリアは、その言葉を胸の中で反芻するように黙り込んだ。
「ええ……とても優しくしてくださっているわ。でも……それは……」
言葉を探しきれず、声が震える。
「……これ以上、何かを望むなんて……」
泣き出しそうな表情に、アリシアもそれ以上言葉を続けることができなかった。