敗戦国の花嫁 ー愛してはいけない人を愛してしまった
「……エルフナルド様は、私が嫁いで来たばかりの頃、私とのお子は作らないと仰っていました。そのお気持ちは……今も変わりませんか?」
不安を隠しきれない声だった。
「……あの頃は、確かにそう思っていた」
エルフナルドは、少し眉をひそめながら答えた。
「……私も、この力を持つ限り、子を持つべきではないと、ずっと思っていました」
ユリアは震える息を吐く。
「この力は、必ず争いを生みます。現に……力があると知った父は、私を連れ戻しました。その結果、何人もの方が犠牲になりました。こんな力を持つ者が、子を設けるなど……」
悲痛な表情に、エルフナルドが声を強めた。
「そんなことはない。それに……シルクベイン王は、もういない」
「はい……エルフナルド様に助けていただきました。でも……怖いのです。本当に、これで終わりなのでしょうか」
ユリアの顔色が青ざめ、手が震えだす。
「もし、またどこかで私の力が知られたら……? もし、私が子を生み、その子も同じ力を持っていたら……どうすればいいのですか。私と同じ思いをさせるなんて、できません……」
エルフナルドは、その震える手を強く握った。
「そんなことはさせない。私が、お前も子も守る。すべてから」
「……そんなこと、なさらないでください」
ユリアの目に涙が滲む。
「貴方はアルジール国の王です。そんな……お荷物のような存在を抱える必要は……」
「なぜだ?」
きっぱりと言い切る。
「私が、そうしたいと言っている」
不安を隠しきれない声だった。
「……あの頃は、確かにそう思っていた」
エルフナルドは、少し眉をひそめながら答えた。
「……私も、この力を持つ限り、子を持つべきではないと、ずっと思っていました」
ユリアは震える息を吐く。
「この力は、必ず争いを生みます。現に……力があると知った父は、私を連れ戻しました。その結果、何人もの方が犠牲になりました。こんな力を持つ者が、子を設けるなど……」
悲痛な表情に、エルフナルドが声を強めた。
「そんなことはない。それに……シルクベイン王は、もういない」
「はい……エルフナルド様に助けていただきました。でも……怖いのです。本当に、これで終わりなのでしょうか」
ユリアの顔色が青ざめ、手が震えだす。
「もし、またどこかで私の力が知られたら……? もし、私が子を生み、その子も同じ力を持っていたら……どうすればいいのですか。私と同じ思いをさせるなんて、できません……」
エルフナルドは、その震える手を強く握った。
「そんなことはさせない。私が、お前も子も守る。すべてから」
「……そんなこと、なさらないでください」
ユリアの目に涙が滲む。
「貴方はアルジール国の王です。そんな……お荷物のような存在を抱える必要は……」
「なぜだ?」
きっぱりと言い切る。
「私が、そうしたいと言っている」