敗戦国の花嫁 ー愛してはいけない人を愛してしまった
15 王の夜
夜もすっかり更けた頃、ある屋敷の一室では、二人の男女が密やかに関係を結んでいた。
「あっ……エルフナルド様……」
甘く掠れた声が闇に溶け、やがて情事は静かに終わりを迎えた。
先に身を起こし、無造作にトラウザーズを履いたエルフナルドの背に、女が名残惜しそうに身体を寄せた。
「ご結婚なさったので……もう、お呼びいただけないかと思っていましたわ。ご新婚ですのに、王妃様が寂しがられるのではありませんか?」
そう囁きながら、女の指が彼の太ももに絡みつく。
エルフナルドはその手を振り払うこともせず、淡々と答えた。
「……お前には関係ないだろう。それとも、もう来なくていいと言ってほしいのか?」
女の指先には、まだ熱が残っている。
だが彼の声には、すでに情事の名残すら残っていなかった。
情を交わしたはずの相手を前にしても、彼の中には何も残っていない。
「まあ……陛下はお意地が悪いわ。そんなこと、思っていないと分かっていらっしゃるのに」
女は微笑み、彼の唇にそっと口づけた。
拒むでもなく受け入れたエルフナルドは、そのまま再びベッドへと引き戻されていった。
「あっ……エルフナルド様……」
甘く掠れた声が闇に溶け、やがて情事は静かに終わりを迎えた。
先に身を起こし、無造作にトラウザーズを履いたエルフナルドの背に、女が名残惜しそうに身体を寄せた。
「ご結婚なさったので……もう、お呼びいただけないかと思っていましたわ。ご新婚ですのに、王妃様が寂しがられるのではありませんか?」
そう囁きながら、女の指が彼の太ももに絡みつく。
エルフナルドはその手を振り払うこともせず、淡々と答えた。
「……お前には関係ないだろう。それとも、もう来なくていいと言ってほしいのか?」
女の指先には、まだ熱が残っている。
だが彼の声には、すでに情事の名残すら残っていなかった。
情を交わしたはずの相手を前にしても、彼の中には何も残っていない。
「まあ……陛下はお意地が悪いわ。そんなこと、思っていないと分かっていらっしゃるのに」
女は微笑み、彼の唇にそっと口づけた。
拒むでもなく受け入れたエルフナルドは、そのまま再びベッドへと引き戻されていった。