結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
カチャリと内扉のノブをまわす音が聞こえ、はっとして顔を上げる。
「シオドア……?」
来るだろうとは思っていたが、確信があったわけではない。だから、彼が寝室に姿を現したことで、ほっと息をついたのは事実。
「ふん。さすがに最初から愛人の元へ行くほど、僕だって愚かではないよ」
「そうですか。てっきり、リンダさんの元へ行かれるものだと思っていました」
嫌みのつもりで答えてみると、唇の端をひくつかせながらシオドアはじっと私を見つめてきた。ガウンの合わせ目から見える透け感のある夜着に気がついたらしい。
「なんだ、その姿は。僕に抱いてほしいのか? だったら自分で準備して僕を迎えるだけにしておくんだな」
「いえ。この衣装は、恐らくお義母様の指示でしょう。こちらの侍女たちが手際よく、用意してくださいました」
淡々と言葉を告げた私に、シオドアはわざとらしく肩を上下させ、息を吐く。呆れているのか、苛立っているのかはわからないが、さっさとリンダのところに行きたいという気持ちだけは伝わってきた。
「シオドア……?」
来るだろうとは思っていたが、確信があったわけではない。だから、彼が寝室に姿を現したことで、ほっと息をついたのは事実。
「ふん。さすがに最初から愛人の元へ行くほど、僕だって愚かではないよ」
「そうですか。てっきり、リンダさんの元へ行かれるものだと思っていました」
嫌みのつもりで答えてみると、唇の端をひくつかせながらシオドアはじっと私を見つめてきた。ガウンの合わせ目から見える透け感のある夜着に気がついたらしい。
「なんだ、その姿は。僕に抱いてほしいのか? だったら自分で準備して僕を迎えるだけにしておくんだな」
「いえ。この衣装は、恐らくお義母様の指示でしょう。こちらの侍女たちが手際よく、用意してくださいました」
淡々と言葉を告げた私に、シオドアはわざとらしく肩を上下させ、息を吐く。呆れているのか、苛立っているのかはわからないが、さっさとリンダのところに行きたいという気持ちだけは伝わってきた。