結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
「……あぁ、そうだな。君は慈悲深いと学園の頃から言われていたな。だから、平民の侍女を連れてきたのだろう?」
これはシオドアの挑発だ。のってはならない。
「慈悲で彼女を採用したわけではありません。優秀だからです」
「ふん。ロイル侯爵家ではそれが通用したかもしれないが、ポーレット公爵家では平民の侍女は認めない。下級使用人として雇うか、クビにするか。考えておけ」
「旦那様が爵位を継ぐときまでには、結論をお出しします」
冷たく言い放ち、それから誓約書にシオドアが提案した『仲の良い夫婦を演じる』『互いの交友関係には口を挟まない』という内容を追加した。それをもう一度、シオドアに突きつける。
彼はそれを手にすることなく一瞥しただけで「いいんじゃないか」と言う。
「では、こちらにサインをお願いします。同じ内容でもう一枚、書きましたから、こちらにも」
二通の誓約書をシオドアの前に、バン! とたたき付けるようにして置けば、彼も驚いたのかビクリと身体を震わせた。
「ものに八つ当たりするのは、子爵夫人の行動としてどうかと思うが?」
これはシオドアの挑発だ。のってはならない。
「慈悲で彼女を採用したわけではありません。優秀だからです」
「ふん。ロイル侯爵家ではそれが通用したかもしれないが、ポーレット公爵家では平民の侍女は認めない。下級使用人として雇うか、クビにするか。考えておけ」
「旦那様が爵位を継ぐときまでには、結論をお出しします」
冷たく言い放ち、それから誓約書にシオドアが提案した『仲の良い夫婦を演じる』『互いの交友関係には口を挟まない』という内容を追加した。それをもう一度、シオドアに突きつける。
彼はそれを手にすることなく一瞥しただけで「いいんじゃないか」と言う。
「では、こちらにサインをお願いします。同じ内容でもう一枚、書きましたから、こちらにも」
二通の誓約書をシオドアの前に、バン! とたたき付けるようにして置けば、彼も驚いたのかビクリと身体を震わせた。
「ものに八つ当たりするのは、子爵夫人の行動としてどうかと思うが?」