結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
「リーシさんも、婚約されたみたいね」
商売上手なマリネン子爵が、リーシの結婚相手に選んだのはミュゲ商会長の息子。貴族ではないが、経済力と人脈がある相手だ。そして何よりも、二人が学園時代から密かに想い合っていたのは、私たち級友にとっては周知の事実。しかしその噂がマリネン子爵家まで届いていたかどうかはわからない。
ただマリネン子爵家は、子爵の遠縁の子を養子とし、そちらに継がせる予定だとか。
つまりリーシを養子にしたことで、王都でも名を馳せるミュゲ商会と繋がりを持てるようになったというわけだ。
マリネン子爵は穏やかな人柄であるが、わりと政略的な一面もあるらしい。
「そうなんです」
「てことは、次はエマの番かしら?」
揶揄いを含めると、エマは大慌てで「私にはそんな予定はございません!」と顔の前で両手を振る。
「まずは、奥様ですよ。さっさとこんな家を出て、王弟殿下の元へ向かいましょうね!」
目をキラキラさせながら拳を握るエマは、この状況を楽しんでいるようにも見えた。
商売上手なマリネン子爵が、リーシの結婚相手に選んだのはミュゲ商会長の息子。貴族ではないが、経済力と人脈がある相手だ。そして何よりも、二人が学園時代から密かに想い合っていたのは、私たち級友にとっては周知の事実。しかしその噂がマリネン子爵家まで届いていたかどうかはわからない。
ただマリネン子爵家は、子爵の遠縁の子を養子とし、そちらに継がせる予定だとか。
つまりリーシを養子にしたことで、王都でも名を馳せるミュゲ商会と繋がりを持てるようになったというわけだ。
マリネン子爵は穏やかな人柄であるが、わりと政略的な一面もあるらしい。
「そうなんです」
「てことは、次はエマの番かしら?」
揶揄いを含めると、エマは大慌てで「私にはそんな予定はございません!」と顔の前で両手を振る。
「まずは、奥様ですよ。さっさとこんな家を出て、王弟殿下の元へ向かいましょうね!」
目をキラキラさせながら拳を握るエマは、この状況を楽しんでいるようにも見えた。