結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
高飛車な態度を取ってこちらをバカにしてくれれば、私も堂々とやり返せるのに、小動物のような彼女はどう相手にしたらいいのかがわからない。
とにかく、彼女はここにいるだけなのだ。他の使用人たちに冷たく当たるとかもせず、ただこの部屋で静かに過ごしているだけ。そしてシオドアが定期的にこの場に来る。
そういった意味では、リンダの存在は他の人に迷惑をかけているわけではないのだから、愛人としては優秀なのではないだろうか。
「では、旦那様。行って参ります。はやくよくなってくださいね」
「ふん」
私のわざとらしい態度に、シオドアは鼻で笑った。
具合の悪いシオドアは、これからゆっくり療養するはずだ。いや、誰かが来たときだけベッドで横になって寝ている振りをするにちがいない。
離れを後にした私は、早速、アーヴィンの元へ向かう準備を整えた。手土産は、無難だが焼き菓子にしてある。王都の有名店の焼き菓子を用意しようとしたのに、エマが「奥様、一緒に作りませんか?」なんて誘ってくるものだから、彼女に手伝ってもらいながらクッキーを焼いてみた。
とにかく、彼女はここにいるだけなのだ。他の使用人たちに冷たく当たるとかもせず、ただこの部屋で静かに過ごしているだけ。そしてシオドアが定期的にこの場に来る。
そういった意味では、リンダの存在は他の人に迷惑をかけているわけではないのだから、愛人としては優秀なのではないだろうか。
「では、旦那様。行って参ります。はやくよくなってくださいね」
「ふん」
私のわざとらしい態度に、シオドアは鼻で笑った。
具合の悪いシオドアは、これからゆっくり療養するはずだ。いや、誰かが来たときだけベッドで横になって寝ている振りをするにちがいない。
離れを後にした私は、早速、アーヴィンの元へ向かう準備を整えた。手土産は、無難だが焼き菓子にしてある。王都の有名店の焼き菓子を用意しようとしたのに、エマが「奥様、一緒に作りませんか?」なんて誘ってくるものだから、彼女に手伝ってもらいながらクッキーを焼いてみた。