結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
「ロンペル子爵夫人」
すでに東屋でくつろいでいたアーヴィンは、私たちの姿を見つけると立ち上がり、破顔しながら手を振った。
「ご無沙汰しております、王弟殿下」
本当は、アーヴィンとその名を呼んで、駆け寄りたいところをぐっと堪え、スカートの裾を持ち上げて淑女の挨拶をする。
「ははははは、堅苦しいな。同じ学園で学んだ仲じゃないか。ところで、子爵の姿が見えないが?」
「大変申し訳ございません。夫は、ここにきて疲れがたまったのか、昨夜から体調を崩してしまい、一晩経ったらよくなるかと思ったのですが……。こちらは夫からのお詫びの品でございます」
エマが贈り物を渡そうとすると、アーヴィンが侍従に目配せする。
「そうか、それは大変だ。あとで、お見舞いの品を贈らせてほしい。では子爵夫人、どうぞこちらに」
アーヴィンに促され、私は席につく。
天光の庭の東屋は、白い円筒がかわいらしい建物だ。それに合わせて用意されているテーブルも椅子も白く、足はくるっとカーブしていて装飾も繊細に施されている。
すでに東屋でくつろいでいたアーヴィンは、私たちの姿を見つけると立ち上がり、破顔しながら手を振った。
「ご無沙汰しております、王弟殿下」
本当は、アーヴィンとその名を呼んで、駆け寄りたいところをぐっと堪え、スカートの裾を持ち上げて淑女の挨拶をする。
「ははははは、堅苦しいな。同じ学園で学んだ仲じゃないか。ところで、子爵の姿が見えないが?」
「大変申し訳ございません。夫は、ここにきて疲れがたまったのか、昨夜から体調を崩してしまい、一晩経ったらよくなるかと思ったのですが……。こちらは夫からのお詫びの品でございます」
エマが贈り物を渡そうとすると、アーヴィンが侍従に目配せする。
「そうか、それは大変だ。あとで、お見舞いの品を贈らせてほしい。では子爵夫人、どうぞこちらに」
アーヴィンに促され、私は席につく。
天光の庭の東屋は、白い円筒がかわいらしい建物だ。それに合わせて用意されているテーブルも椅子も白く、足はくるっとカーブしていて装飾も繊細に施されている。