結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
親しげなシオドアの言葉が嬉しくて、リンダもつい顔をほころばせる。
「たまに言ってみたらどうかな? 自分で運んだらどうですかって」
「そんなこと、恐れ多くて言えないですよ」
それに教材運びを手伝ったから、シオドアと肩を並べて歩いているのだ。悪いことだけではない。むしろいいことがあった。
「はい、着いたよ」
両手がふさがっているというのに、シオドアは器用に第一理科室の扉を開けた。
机の上に教材を置き、「ありがとうございました、助かりました」とリンダは礼を口にする。
「君も、一人で持てないと思ったら誰かに頼まないと。いいように使われるだけだよ」
「そうですね。でも今日は、シオドアさんが手伝ってくれたので……」
リンダは、ぽっと頬に熱が帯びるのがわかった。
「なるほどね。そういえば、君の名前を聞いていなかった。卒業パーティーで、一緒に踊ったよね。あのときからかわいいなと思って見ていたんだけど。踊った後に、名前を聞くのを忘れたと思って後悔していたんだ。そして今、君が重そうに教材を運んでいたからね。つい、声をかけてしまった」
「たまに言ってみたらどうかな? 自分で運んだらどうですかって」
「そんなこと、恐れ多くて言えないですよ」
それに教材運びを手伝ったから、シオドアと肩を並べて歩いているのだ。悪いことだけではない。むしろいいことがあった。
「はい、着いたよ」
両手がふさがっているというのに、シオドアは器用に第一理科室の扉を開けた。
机の上に教材を置き、「ありがとうございました、助かりました」とリンダは礼を口にする。
「君も、一人で持てないと思ったら誰かに頼まないと。いいように使われるだけだよ」
「そうですね。でも今日は、シオドアさんが手伝ってくれたので……」
リンダは、ぽっと頬に熱が帯びるのがわかった。
「なるほどね。そういえば、君の名前を聞いていなかった。卒業パーティーで、一緒に踊ったよね。あのときからかわいいなと思って見ていたんだけど。踊った後に、名前を聞くのを忘れたと思って後悔していたんだ。そして今、君が重そうに教材を運んでいたからね。つい、声をかけてしまった」