結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
これを機に、リンダとシオドアの関係はぐっと近づいて、顔を合わせれば声を掛け合うようになり、次第に約束をとりつけて二人きりで会うようになった。
これはデートといっていいのだろうか。お付き合いをしているといっていいのだろうかと、リンダの期待は膨れるばかり。
しかし、そんなリンダの耳に飛び込んできたのが、シオドアがロイル侯爵令嬢のイレーヌと婚約したという話だった。シオドア本人から聞いたわけではなく、級友たちが話していたのが聞こえてきたという感じである。
てっきりシオドアとは深い仲になったと思っていたのに、それは自分の思い上がりだったのだろうかと肩を落とした矢先に、彼のほうからその件について教えてくれたのは、二人でカフェに出かけたときだった。
「リンダ。僕の婚約のことを聞いているかもしれないが」
いつも以上に真剣な表情で話し始めたシオドアの言葉に、リンダも耳を傾ける。
「イレーヌ・ロイルと婚約した。彼女は僕と同い年で、父がロイル侯爵家と繋がることを望んだ」
家のための結婚という話は昔からよくあることだし、リンダだってそういった相手を探さなければならない。その相手がシオドアだったらいいなと、密かに想いを寄せていただけなのだ。
「僕はイレーヌを愛しているわけではない。僕が好きなのは……リンダ、君だ」
これはデートといっていいのだろうか。お付き合いをしているといっていいのだろうかと、リンダの期待は膨れるばかり。
しかし、そんなリンダの耳に飛び込んできたのが、シオドアがロイル侯爵令嬢のイレーヌと婚約したという話だった。シオドア本人から聞いたわけではなく、級友たちが話していたのが聞こえてきたという感じである。
てっきりシオドアとは深い仲になったと思っていたのに、それは自分の思い上がりだったのだろうかと肩を落とした矢先に、彼のほうからその件について教えてくれたのは、二人でカフェに出かけたときだった。
「リンダ。僕の婚約のことを聞いているかもしれないが」
いつも以上に真剣な表情で話し始めたシオドアの言葉に、リンダも耳を傾ける。
「イレーヌ・ロイルと婚約した。彼女は僕と同い年で、父がロイル侯爵家と繋がることを望んだ」
家のための結婚という話は昔からよくあることだし、リンダだってそういった相手を探さなければならない。その相手がシオドアだったらいいなと、密かに想いを寄せていただけなのだ。
「僕はイレーヌを愛しているわけではない。僕が好きなのは……リンダ、君だ」