結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
「まぁ、俺もポーレット公爵と同じ考えだ。もう一人の候補者は過激派の人間で間違いない。だから、ロイル侯爵が立候補してくれて助かった面もある。あれが財務大臣になれば、国家予算をいいように使われてしまうからな」
アーヴィンが言うには、対抗馬とされていた当時財務大臣だったポーレット公爵の筆頭補佐官を務めていたトルスト。彼は、財務大臣の筆頭補佐官でありながら、横流しや贔屓などを行っているという噂があったらしい。ポーレット公爵はそれに気づいていたようだが、トルストを糾弾できるほどの証拠を掴めずにいるため、彼はまだ財務大臣の筆頭補佐官という地位についている。つまり、父の部下である。
「やっぱり、私とシオドアの結婚ってそういうことなのよね? わかってはいたけれど……あなたから言われたのがちょっとショックだったみたい」
婚約が決まったときも、結婚式を挙げたときも、シオドアからリンダを紹介されたときも、この結婚の意味は理解していたつもりだった。だけど今、それをアーヴィンの口から聞いたとき、胸には棘が刺さったような痛みが走った。
「すまない。君を傷つけるつもりはないんだ」
「うん、わかってる。これが仕方のないことだって……」
アーヴィンが言うには、対抗馬とされていた当時財務大臣だったポーレット公爵の筆頭補佐官を務めていたトルスト。彼は、財務大臣の筆頭補佐官でありながら、横流しや贔屓などを行っているという噂があったらしい。ポーレット公爵はそれに気づいていたようだが、トルストを糾弾できるほどの証拠を掴めずにいるため、彼はまだ財務大臣の筆頭補佐官という地位についている。つまり、父の部下である。
「やっぱり、私とシオドアの結婚ってそういうことなのよね? わかってはいたけれど……あなたから言われたのがちょっとショックだったみたい」
婚約が決まったときも、結婚式を挙げたときも、シオドアからリンダを紹介されたときも、この結婚の意味は理解していたつもりだった。だけど今、それをアーヴィンの口から聞いたとき、胸には棘が刺さったような痛みが走った。
「すまない。君を傷つけるつもりはないんだ」
「うん、わかってる。これが仕方のないことだって……」