結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
第六章
1.
シオドアから贈られたドレスを目にした私は、驚くしかない。
「次の夜会にはそれを着ていけ」
彼は冷たく言い放つと、すぐに私の前から姿を消した。
「奥様……これ、噂のマダムコールのドレスですよ」
エマも目を丸くしつつ、興奮で声を震わせた。
「そうなの?」
マダムコールと言えば、つい先日、顔を出したミュゲ伯爵夫人の誕生日パーティーで話題になったドレスである。
シオドアがマダムコールの店で、ドレスを仕立てたという話を聞いたのはそのとき。私にとっては寝耳に水で、なんのことかさっぱりわからなかったし、てっきりリンダへ贈るものだと思っていたのだ。
やはりミュゲ夫人が言っていたように、シオドアは私に内緒でドレスを仕立てていたのだろうか。
どのような気持ちでこのドレスを受け取っていいのかがわからない。彼の気持ちは間違いなくリンダにあり、私はお飾りの妻にすぎないのだから。
「次の夜会にはそれを着ていけ」
彼は冷たく言い放つと、すぐに私の前から姿を消した。
「奥様……これ、噂のマダムコールのドレスですよ」
エマも目を丸くしつつ、興奮で声を震わせた。
「そうなの?」
マダムコールと言えば、つい先日、顔を出したミュゲ伯爵夫人の誕生日パーティーで話題になったドレスである。
シオドアがマダムコールの店で、ドレスを仕立てたという話を聞いたのはそのとき。私にとっては寝耳に水で、なんのことかさっぱりわからなかったし、てっきりリンダへ贈るものだと思っていたのだ。
やはりミュゲ夫人が言っていたように、シオドアは私に内緒でドレスを仕立てていたのだろうか。
どのような気持ちでこのドレスを受け取っていいのかがわからない。彼の気持ちは間違いなくリンダにあり、私はお飾りの妻にすぎないのだから。