結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
まさか噂の件を気にして? と、また次から次へと疑問が湧いてくる。
「奥様。ここは素直に受け取っておきましょう。旦那様がこれを着るようにおっしゃったのであれば、そのようにいたしましょう」
私の戸惑いを読んだかのようなエマの声かけに、「そうね」と呟くように答えた。
私が、マダムコールのドレスを身につけて夜会に出席すれば、先日まで耳に届いたシオドアとの不仲説が一気に消え去った。
きっとこれがシオドアの狙いだったにちがいないと、そう思うことにした。
さらにシオドアが、あれだけ行き渋っていたロンペル子爵領にも行ってもいいと言い出したときには、さらに驚いた。
どういう風の吹き回しだろうと思いつつも、彼の気が変わらぬうちに計画を立てるべきだと思った私は、早速、アーヴィンに手紙を書いた。
そんなこんなでロンペル子爵領に足を踏み入れることができたのは、シオドアと結婚して五か月ほど過ぎた頃。エマと護衛の騎士も同行してくれたけれど、そこにはリンダの姿もあった。
何もおかしな話ではない。シオドアが彼女と離れたくないと思ったのだろう。だからって、堂々と「愛人」を同行させるわけでなく、私の侍女として連れていくというのだから、少しは賢くなったのだろうか。
それとも誓約書の「仲睦まじい夫婦を演じる」というのを思い出したのか。
「奥様。ここは素直に受け取っておきましょう。旦那様がこれを着るようにおっしゃったのであれば、そのようにいたしましょう」
私の戸惑いを読んだかのようなエマの声かけに、「そうね」と呟くように答えた。
私が、マダムコールのドレスを身につけて夜会に出席すれば、先日まで耳に届いたシオドアとの不仲説が一気に消え去った。
きっとこれがシオドアの狙いだったにちがいないと、そう思うことにした。
さらにシオドアが、あれだけ行き渋っていたロンペル子爵領にも行ってもいいと言い出したときには、さらに驚いた。
どういう風の吹き回しだろうと思いつつも、彼の気が変わらぬうちに計画を立てるべきだと思った私は、早速、アーヴィンに手紙を書いた。
そんなこんなでロンペル子爵領に足を踏み入れることができたのは、シオドアと結婚して五か月ほど過ぎた頃。エマと護衛の騎士も同行してくれたけれど、そこにはリンダの姿もあった。
何もおかしな話ではない。シオドアが彼女と離れたくないと思ったのだろう。だからって、堂々と「愛人」を同行させるわけでなく、私の侍女として連れていくというのだから、少しは賢くなったのだろうか。
それとも誓約書の「仲睦まじい夫婦を演じる」というのを思い出したのか。