結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
病弱で寝込んでばかりいるような王子であれば、敵も呆れて手を出さないのでは。
それからヴェリオンは、季節の変わり目にはよく熱を出すようになった。いや、本当は発熱などしていない。頭が痛い、お腹が痛い、気持ち悪いと言うと、まずは侍女が額に手を当て、熱を確認する。
するとすぐに侍医が呼ばれるから、その隙に掛布を頭からかぶって、身体の中に熱をためこんだ。ちょっと汗ばみ、荒い息づかいのうえに涙目で訴えれば、誰もがころっと騙された。
いや、両親だけは気づいていたのかもしれない。それでも何も言わずこの茶番劇に付き合ってくれたのだから、ヴェリオンの狙いをわかっていたのだろう。
ただ、これによって弊害が一つだけあった。
周囲が両親に向かって、ヴェリオン以外にも子をと望むようになったのだ。
それでも二人は、やはりヴェリオンの親であった。その言葉を最初から無視するわけでなく、耳を傾ける振りをして適当にあしらっていた。
ヴェリオン以外に子を望めば、ヴェリオンの立場が危うくなると共に、その弟妹を狙っての派閥争いが起こる。
だから、弟のアーヴィンが生まれたのは、ヴェリオンが十八歳になったとき。
それからヴェリオンは、季節の変わり目にはよく熱を出すようになった。いや、本当は発熱などしていない。頭が痛い、お腹が痛い、気持ち悪いと言うと、まずは侍女が額に手を当て、熱を確認する。
するとすぐに侍医が呼ばれるから、その隙に掛布を頭からかぶって、身体の中に熱をためこんだ。ちょっと汗ばみ、荒い息づかいのうえに涙目で訴えれば、誰もがころっと騙された。
いや、両親だけは気づいていたのかもしれない。それでも何も言わずこの茶番劇に付き合ってくれたのだから、ヴェリオンの狙いをわかっていたのだろう。
ただ、これによって弊害が一つだけあった。
周囲が両親に向かって、ヴェリオン以外にも子をと望むようになったのだ。
それでも二人は、やはりヴェリオンの親であった。その言葉を最初から無視するわけでなく、耳を傾ける振りをして適当にあしらっていた。
ヴェリオン以外に子を望めば、ヴェリオンの立場が危うくなると共に、その弟妹を狙っての派閥争いが起こる。
だから、弟のアーヴィンが生まれたのは、ヴェリオンが十八歳になったとき。