結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
 まあ、あれだけ使用人たちも噂しているのだから、どこから漏れてもおかしくない。
「はい。彼が愛人を住まわせていることは問題ないのですが……ただ、お金の使い方が荒くて……」
 そこでポーレット公爵は、私がなんのためにここへ来たのかを理解したらしい。
「そうか……それは困ったな。もしかして、利益が出ないのか?」
 答えるのも恥ずかしく、小さく顎を引いて「はい」と返事をする。
「シオドアは税率を上げればいいと簡単にいいますが……シオドアが子爵領を継いですぐにそのような施策を行えば、領民からの反発も目に見えています」
「あぁ、そうだな」
 義父は顎を撫でながら、何やら思案している。
「今年度は昨年よりも利益が出ておらず、公爵領にお支払いできる税が減りそうなのです」
 税は、利益に対して何パーセントと割合で決まっている。だから、利益があるときは多くの税金を支払うし、利益がなければ払う税金も少なくなる。
「それのご報告でした。お義父様から引き継いだとたん、このような結果になってしまい申し訳ありません」
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