結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
 だけど、そんな私にパーティーのお誘いがあったのは、もちろんアーヴィンから。
 彼もシオドアの噂を耳にしているようで「そろそろ俺たちの仲を見せつけてもいいんじゃないか?」と笑っていた。
 私としては重い気持ちが半分、そして彼が言うようにそろそろ二人の仲を周知させたい気持ちが半分で、心情はすごく複雑だった。
 私とアーヴィンが顔を合わせる場は、何もお茶会だけではない。アーヴィンが変装して町歩きを提案するから、私もそれに従うだけ。途中まではエマたちが同行してくれるけど、アーヴィンが合流すると、彼女たちも気を使って私たちを二人きりにしてくれる。
 そしてアーヴィンは、驚くくらいにいろいろな店を知っていた。 
 今日はパステルカラーのかわいらしいカフェを案内されたが、ここは個室もあって密会にはちょうどいいらしい。アーヴィンとパステルカラーは少し似合わないが、お店の雰囲気は悪くない。
「セリウスの誕生日パーティーだ。俺たちにはちょうどいいデビュー戦だろ?」
 セリウス王子の誕生日パーティーとなれば、国内の有力貴族だけでなく、国外からも関係者が駆けつける。ちょうどいいというよりは、派手すぎないだろうか。
「ポーレット公爵家にもロンペル子爵家にも、招待状は送っておく」
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