結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
母が私のベールをさっとおろした。このベールは、私と母で刺繍したものだ。エラルズ王国では、昔から花嫁のベールは、母親と娘で一緒に作り上げるものだと言われている。
「父様、僕は母様と親族席から見守っていますので」
父に圧力をかけるような言い方をして、イーグルは母と一緒に控室を出ていった。
「お父様、私たちもまいりしょう」
私よりも父のほうが緊張しているように見える。いや、実際、緊張している。
大聖堂へと続く扉の前で少し待たされたが、この時間で少し冷静になれたのは父も同じなのだろう。
扉が大きく開かれ、祭壇の前にはすでにシオドアの姿が見えた。色とりどりのステンドグラスから注ぐ太陽の光は、虹のような色を作り出している。
私は父の腕をとり、一歩、一歩、踏みしめるたびに、両親やイーグルと過ごした時間が思い出された。
結婚式には両家の関係者や、国内の名だたる貴族たちが出席しており、それだけこの結婚は注目されていた。
祭壇の前まで歩を進めた私の手は、父からシオドアへとうつる。
「父様、僕は母様と親族席から見守っていますので」
父に圧力をかけるような言い方をして、イーグルは母と一緒に控室を出ていった。
「お父様、私たちもまいりしょう」
私よりも父のほうが緊張しているように見える。いや、実際、緊張している。
大聖堂へと続く扉の前で少し待たされたが、この時間で少し冷静になれたのは父も同じなのだろう。
扉が大きく開かれ、祭壇の前にはすでにシオドアの姿が見えた。色とりどりのステンドグラスから注ぐ太陽の光は、虹のような色を作り出している。
私は父の腕をとり、一歩、一歩、踏みしめるたびに、両親やイーグルと過ごした時間が思い出された。
結婚式には両家の関係者や、国内の名だたる貴族たちが出席しており、それだけこの結婚は注目されていた。
祭壇の前まで歩を進めた私の手は、父からシオドアへとうつる。