結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
「やっぱりね。それが父上と叔父上の本音だ。この国のためにイレーヌ嬢には犠牲になってもらう、と」
呆れたようにセリウスは、やれやれと首を横に振る。
「やはりイレーヌ嬢は僕がもらいます」
セリウスは十二歳らしからぬ大人びた恍惚とした表情を作った。
「おまえなんて相手にされるわけがないだろう?」
「何を言ってるんですか。僕は国王の息子ですよ? 王の座に一番近い人間です」
まだ成人を迎えていないセリウスは立太子の儀を済ませていないが、王位継承権はアーヴィンより高い。
「知っていますか? 叔父上。王族だけは略奪婚が認められているんです。だから六年後、僕が成人したらポーレット公爵家から彼女を奪おうと思います」
「なんだと?」
アーヴィンの表情を見れば、王族特権の略奪婚について知らなかったというのは一目瞭然だった。
「叔父上、勉強不足では? ちなみにイレーヌ嬢は知っていましたよ。テロス展でそんな話をしていましたから」
ひくひくっとアーヴィンのこめかみが震えた。
呆れたようにセリウスは、やれやれと首を横に振る。
「やはりイレーヌ嬢は僕がもらいます」
セリウスは十二歳らしからぬ大人びた恍惚とした表情を作った。
「おまえなんて相手にされるわけがないだろう?」
「何を言ってるんですか。僕は国王の息子ですよ? 王の座に一番近い人間です」
まだ成人を迎えていないセリウスは立太子の儀を済ませていないが、王位継承権はアーヴィンより高い。
「知っていますか? 叔父上。王族だけは略奪婚が認められているんです。だから六年後、僕が成人したらポーレット公爵家から彼女を奪おうと思います」
「なんだと?」
アーヴィンの表情を見れば、王族特権の略奪婚について知らなかったというのは一目瞭然だった。
「叔父上、勉強不足では? ちなみにイレーヌ嬢は知っていましたよ。テロス展でそんな話をしていましたから」
ひくひくっとアーヴィンのこめかみが震えた。