結婚当日に夫が愛人を紹介してきたから、ヤケで愛人募集したら王弟殿下が志願してきた件。
「きっと父は、そこまでわかっていたからこそ、イレーヌ嬢の婚約について横槍をいれなかったんです。父だって、叔父上の相手にイレーヌ嬢がふさわしいと思っている。だけど、一度公爵家に嫁いでもらったほうが、こちらとしては都合がいいはずですから」
それが先ほどの財務大臣の件である。ポーレット公爵がロイル侯爵を推薦してくれれば、間違いなく次期財務大臣はロイル侯爵だ。
今の侯爵は、議会における力が弱い。質実剛健といえば聞こえはいいが、ようは真面目すぎるためさまざまな意見を取り入れようとする。だからこれといった突出した動きができず目立たない。場合によっては自滅する。
そんな男に目をつけたのがポーレット公爵なのだろう。自分の後釜にロイル侯爵を据え、手のひらで転がしていいように操る。公爵のことだから、それとなく人を使うのは得意なはず。
そのため、息子シオドアとイレーヌの結婚を提案したにちがいない。さらに、あわよくばロイル侯爵家からの資金援助を狙っている。
「セリウス……その話は本当なのか?」
「その話? どの話ですか?」
「だから王族特権の略奪婚だ」
「えぇ。後で父の許可をとって王室法をお見せしますが……内規として記載されているため、知っている者は少ないのです」
それが先ほどの財務大臣の件である。ポーレット公爵がロイル侯爵を推薦してくれれば、間違いなく次期財務大臣はロイル侯爵だ。
今の侯爵は、議会における力が弱い。質実剛健といえば聞こえはいいが、ようは真面目すぎるためさまざまな意見を取り入れようとする。だからこれといった突出した動きができず目立たない。場合によっては自滅する。
そんな男に目をつけたのがポーレット公爵なのだろう。自分の後釜にロイル侯爵を据え、手のひらで転がしていいように操る。公爵のことだから、それとなく人を使うのは得意なはず。
そのため、息子シオドアとイレーヌの結婚を提案したにちがいない。さらに、あわよくばロイル侯爵家からの資金援助を狙っている。
「セリウス……その話は本当なのか?」
「その話? どの話ですか?」
「だから王族特権の略奪婚だ」
「えぇ。後で父の許可をとって王室法をお見せしますが……内規として記載されているため、知っている者は少ないのです」