御曹司の溺甘庇護欲が最愛妻と双子を取り戻す
「いや、具体的な相手をあげて別れるように言われたら、信じてしまう気持ちもわかる。俺の方こそ、気づいてあげられなくてすまなかった。これだけは言わせてくれ。渚が俺の夢を邪魔することはない。むしろ君が必要なんだ」

宏斗が両手で渚の手を握った。

力強い眼差しに鼓動が速度を上げる。

「渚がそばにいてくれると実力以上の力が出せる気がする。君を愛しているから、ふたりの幸せのために闘いたいと思えるんだ。俺を支えてほしい」

これまで何度も彼は渚をたのもしく助けてくれて、いつも守られるばかりなのが申し訳なかった。

引け目を感じていたのはそれも原因かもしれない。

それがスッと消えたように軽くなり、支えてほしいという言葉に喜んだ。

(頼りにしてもらえるなんて、すごく嬉しい)

頬を熱くして頷いて、繋いでいる手に力を込める。

「帰ってきてくれる?」

「はい。宏斗さんと一緒にいたいです」

「ありがとう。ふたりで幸せになろう。間違えた、三人だな。ごめん」

渚が掛け布団をめくると、ひろとが大きく膨らんだお腹にそっと手を置いた。

すると子供たちがポコポコとお腹を蹴とばして応える。

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