御曹司の溺甘庇護欲が最愛妻と双子を取り戻す
オムツ替えはこれまで何十回もやっている宏斗だから安心して任せられるのに、「わっ」と声がした。

驚いて駆け寄ると、オムツを外した途端におしっこをかけられたようだ。

「やられた。焦っていたせいだな」

いつもはかけられる可能性を考えて警戒しながら替えるのだが、今は泣いている花凛が気になって注意するのを忘れていたらしい。

「私も一昨日、かけられました。三回目です」

オムツ替えを代わり、宏斗に着替えを促す。

すぐに着替えて戻った彼が「ごめん」と笑いながら花凛を抱っこした。

「俺も三回目だ。同時に泣かれると焦るよな。早くあやさないといけない気にさせられるんだ。よその子なら泣いていても元気だなと微笑ましく思えるのに」

数分前に渚も思ったばかりのことを宏斗が言った。

「私もそうです!」

同じ気持ちなのが嬉しくて興奮気味に答えると、笑われた。

「夫婦で共感できるのが嬉しい。育児は大変だけど楽しいな」

「はい。焦ったり不安になったり、でもすごく楽しいんです」

「子供が小さいうちしか味わえない気持ちだ。毎日を大切にしよう」

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