御曹司の溺甘庇護欲が最愛妻と双子を取り戻す
そのため百日祝いに逸敷家の親戚を十八人招待し、渚と子供たちを紹介したいと宏斗が計画してくれた。

その会の招待状は義母に送っていない。

「誘ったところで来ないよ。あの人のことは気にしなくていいから」

宏斗の眉根が寄っている。

「母が不参加だと、親戚によく思われないと心配してる? それなら母に急な出張が入って残念ながら欠席するとでも言っておくよ」

「そうじゃないんです。私がお義母様にもこの子たちを見てもらいたくて」

「あの人のせいでつらい思いをさせられたのに、渚は許せるの?」

(許すとか、許さないとかじゃなくて……)

これに関しては共感し合えないようだ。

「許さなくていいんだよ」

宏斗が一番、義母を許せないのかもしれない。

これまでの母親との関係で積もり積もった嫌悪感があるからなのかもしれない。

彼に不愉快な思いをさせてまで会おうとは思わないが、今後はなんでも相談しようと札幌で約束したから気持ちだけは伝えておこうと思った。

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