御曹司の溺甘庇護欲が最愛妻と双子を取り戻す
「きゃっ!」

驚きの声を上げてしまい、慌てて口を押さえる。

欲情を隠さない顔をした彼が渚を抱えたまま器用に寝室のドアを開けた。

倒れ込むようにふたりでベッドに入ると、すぐに組み敷かれて唇を奪われる。

大きな手がパジャマの裾から侵入し、渚の肌をまさぐる。

「んっ……」

思えば何か月も体を重ねていなかった。

堪えていた気持ちをぶつけるように唇や舌や手で妻を味わう彼に、渚の気分も高揚していく。

強い欲情が彼の目を潤ませ、吐く息は熱い。

一糸まとわぬ姿にさせられた渚に覆いかぶさる彼も、上半身のたくましい筋肉をさらしていた。

「ああっ!」

快感が高まり、このまますぐに繋がりたくなる。

けれどもまだ完全に夢中になれずにいる。

双子が起きてしまうのではないかと気にしているせいだ。

足を抱えるようにして広げられた時、待ったをかけた。

「すみません、カメラのモニターを持ってきてくれませんか?」

リビングにしか置いていないので、双子の様子を見られない。

宏斗は欲情と理性を闘わせているような顔で一拍黙ったが、跳ね起きてリビングへ行き急いでモニターを持ってきた。

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