頻発性哀愁症候群
しかし、菅谷くんのメッセージは止まらない。


「川崎さんのこと好きだって思ってくれてる人はいる」


「大丈夫だよ。寂しくない」


「川﨑さんの味方は沢山いる。俺もその一人」


シーツに出来た水の跡が大きくなっていったのを見て、自分がさらに泣いていたのが分かった。
 
寂しいからじゃない。「安心」したから涙が溢れた。

そんな泣き方をしたのはいつぶりだろう。

「ねぇ、川崎さん。まだ寂しい?症状は少しも治らない?」

「治った気がする……」

「じゃあ、手を繋がなくても『寂しい』を抑えられた。大丈夫だよ。俺たちだって前に進んでる」

涙が止まらない。

視界が滲んで、携帯の画面すら見えなくなる。
 
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