あなたに伝えたくて
そうこうしているうちに、もう今日は2月14日。

前もって、部屋をきちんと片付けておき、ついでに模様替えもした。

それに、いくら自分の部屋とはいえ、間違っても、しどけない部屋着はダメだ。

何しろ、今日こそ告白するのだから。

彼がやってきたので、笑顔で迎える。

手土産を持ってきてくれたので、何だかお菓子交換会みたいだね、と二人して微笑みを交わした。

「あれ?模様替えしたの?」

彼はすぐに気付いたらしい。

「うん。流石、目敏いね。それより、これ見てよ」

私は、冷凍庫を開けて見せた。

「あ!これ、俺が好きなやつ!しかもホールで!?」凄く嬉しそうな彼に、

「バレンタインだからね」

そう告げると、彼は子供みたいに喜んで、ぎゅうぎゅうにハグしてくる。

「俺の好み、ちゃんと把握してくれてたんだ?」

「そりゃそうよ」

「あーもう、こういう、さりげなく気のきくところも、ホント大好きだよ!」

⋯⋯しまった。
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