これが恋じゃないとしても
「なんだよぉ、ショウちゃんはいいよなー、ラクしていい大学決まったんだから」

その言葉に、俺は、ついカチンとくる。

「あのな⋯⋯オマエ、指定校は棚ボタか何かだとでも思ってんのか?俺は常に学年トップの成績をキープしてきたし、こう見えても素行には一切問題もなかったし、部活も委員会もボランティアもやってきたんだ。それをあたかもラクしたような言い方されたくねえよ!」

そう言うと、今西はショボンとして黙ってしまう。

こいつの、こういうナヨっぽさにイライラする。

俺みたいにズケズケ言う奴には、ちゃんと言い返せよ。

本当に情けない⋯⋯。



俺は、高校3年間、ずっと孤立していた。

このガサツさは、性別問わず、かなり不評だったようだ。

だが、俺は周りに媚びるなんて冗談じゃない!と思い、あるがままの自分でいた。

そんな俺に、唯一話しかけてくる⋯⋯どころかベッタリ慕ってくるのは、物好きな今西だけだ。

俺は、別にLGBTQというわけではないと思う。

これでも一応、自分を女だと思っているし、同性に恋をしたこともない。

かといって、異性にも恋をしたことはないが。

つまり単なる性格なのだが、簡単に変えられるものでもないだろう。
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