泡のような世界で君と恋をする
「……ならば」

顔を上げ、はっきりと言う。

「私が封じる」

ざわめきが走る。

「王として、再発を防ぐ」
「王国を守るために」

誰も、止めなかった。

それが“正しい判断”だと、全員が分かっていたから。

僕は、胸元に手を当てる。

王家にのみ許された、封印の術式。
刃のような冷たさが、内側から広がっていく。
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