泡のような世界で君と恋をする
それは――
共鳴がなくても届いた理解。

「……澪、やめろ」
ルシアの声が、初めて揺れた。

「それ以上踏み込めば」
「人間の身体じゃ、耐えられない」

私は、ゆっくり首を振る。

「だから」

一歩、踏み出す。

「ここで止まったら」
「また、誰かが“鍵”にされる」

圧が、強まる。

視界が、白くなる。

(……ああ)

意識が、遠のく中で。

私は、思った。

(共鳴が、あったら……楽だったな)

その瞬間。

――拒絶が、止まった。
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