泡のような世界で君と恋をする
――共鳴は、戻らない

境界は、開かなかった。

だが――
壊れもしなかった。

私は、倒れ込む。

ルシアが、即座に抱き留めた。

「……澪!」

呼ぶ。

だが、返ってくる感覚は、ない。

共鳴は、戻らない。

それでも。

私の呼吸は、確かにある。

「……成功、なのか?」
セリオが息を詰める。

ミルルが境界を見つめる。
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