初恋の君は、闇を抱く。
その直後。
「おーい、イブ!」
後ろから明るい声が聞こえた。
「こんなとこにいたのかよ」
「探したんだぞーい」
酒臭い空気。
イブの知り合いらしき男の子たちが、私の前に立った。
「ん?この子名前なんだっけー」
「可愛くね?」
軽いノリで、距離を詰めてくる。
「ちょ、やめ……」
言い終わる前に、片方の男の子の手が私の腕に触れた。
その瞬間。
「触んな」
低くてはっきりした声。
気付いたら、イブが私と男たちの間に立っていた。
「酔っぱらいすぎ。こいつ嫌がってんだろ」
それに対して男の子2人は、顔を見合わせて驚いている。
「は?冗談だろ」
「冗談で触んな」
「イブのお気に入りってもしかしてこの子?」
その言葉に思わず反応してしまう。
さっきモカにも言われたけれど……。
チラッとイブの方を見ると、ギロリと男の子たちを睨んでいる。