初恋の君は、闇を抱く。

ここにはイブのことを信用して安心しきっている人ばかりだ。

イブがいると温かい空気になって居心地がいいんだろう。

そんな場所だったのに、今日は私が空気を変えてしまっている。

私のせいでイブへの不信感が増してしまったらどうしよう、なんて考えてしまった。

足手まといにならないようにしなきゃ……。

その時。

目の前にイブがしゃがみ込んで、私の頬の触った。

「えっ……」


そして、ぶにっとつねった。


「悩むな」


ひゅっと、空気が止まる。

これ……あの子が私によくやっていた……。

私が悩んでいると頬をつねって……


そして


こんな風に笑う。


時が止まったように見つめていると、イブが咄嗟に離れて顔を背けた。


「悪い、気軽に触って」


「う、ううん!大丈夫……嫌じゃなかったから」


あ、我ながら大胆なセリフを……。


チラッとイブを見ると口を押えている。


そして、目を伏せたまま、深く息を吐いていた。


なんか困らせちゃったかな。

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