初恋の君は、闇を抱く。

イブはそう言うけれど、イブがいなかったゼロ番は今考えるとしまりがなかったように感じる。

今はまとまりがあるし、イブが来るとみんな喜ぶ。

「それに……俺がお前と三上を会わせたくなかった」

心臓が跳ねる。

「そう、なんだ……」

何か言おうと思うんだけど、言葉が見つからない。

イブはどうして私にここまでしてくれるんだろう。

いや、私だけが特別なわけじゃない。

いつもゼロ番のみんなのことを思ってるイブだから、責任感が強いんだよね。

「もし……この先誰かに変なこと言われても、信じないで」

「変なこと?」

「ん。俺の言葉だけを信じて」


それがどういうことなのかわからなかった。

でも、イブの目が真剣で、私はすぐに頷いた。


「よし、駅まで送ってやるから今日はもう帰れ」


「うん……イブは?」


「俺はゼロ番に戻る。朝まであそこにいるヤツも多いし、たまにはな……」


「そうなんだ」


聞きたいことは山ほどあるけど、聞けない。

聞いちゃいけない。

すごくもどかしいまま、駅まで歩いた。





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