初恋の君は、闇を抱く。
三上との接触
――数日後。
放課後の校門を出たところで、声を掛けられた。
「凪!」
振り返って驚いた。
声の主は、なんと三上だったから。
うちの高校の制服を着て立っている。
「えっ……どうして」
「やっぱり凪だったんだ」
三上が笑って近づいてきたので、思わず後ずさりしてしまった。
「おいおい逃げないでよ、捕まえたりしないからさ」
「どうしてここに……」
「どうしてってここの生徒だから。俺もびっくりしたんだよねー凪がいたからさ」
「私の名前知ってたんですか……?」
「ゼロ番の子たちに聞いたんだよ。ちなみに俺3年だけど凪は2年?1個下だったんだね」
頭が追い付かない。
これはイブに言うべきか……
でも絶対心配するよね、あれだけ私を会わせたくないって言ってたのに。
「この前はごめん、無理やりだったかな……俺、酔っぱらっててさ。あんま覚えてない」
「いえ……」
「てか……なんか疲れてない?」
ドキッとした。
否定しようとしたのに、言葉が出てこなかった。
誰にも言われたことなかったのに。