初恋の君は、闇を抱く。

三上との接触


――数日後。

放課後の校門を出たところで、声を掛けられた。


「凪!」


振り返って驚いた。

声の主は、なんと三上だったから。

うちの高校の制服を着て立っている。

「えっ……どうして」

「やっぱり凪だったんだ」

三上が笑って近づいてきたので、思わず後ずさりしてしまった。


「おいおい逃げないでよ、捕まえたりしないからさ」

「どうしてここに……」

「どうしてってここの生徒だから。俺もびっくりしたんだよねー凪がいたからさ」

「私の名前知ってたんですか……?」

「ゼロ番の子たちに聞いたんだよ。ちなみに俺3年だけど凪は2年?1個下だったんだね」

頭が追い付かない。

これはイブに言うべきか……

でも絶対心配するよね、あれだけ私を会わせたくないって言ってたのに。

「この前はごめん、無理やりだったかな……俺、酔っぱらっててさ。あんま覚えてない」

「いえ……」

「てか……なんか疲れてない?」

ドキッとした。

否定しようとしたのに、言葉が出てこなかった。

誰にも言われたことなかったのに。


< 37 / 58 >

この作品をシェア

pagetop