初恋の君は、闇を抱く。
ミオも最近行ってないみたいだし、私が行くとイブに迷惑かけてしまう気がして。
「まぁ私生活うまくいってんなら必要ないとこ、だもんな」
「……うまくいってるわけじゃないけど……」
思わず言ってしまった。
「そうなの?」
私が黙ってると三上が続けて言った。
「家とか学校とか……全部ちゃんとしてる人ほど、抜け場なくなるんだよな」
「ちゃんとはしてません」
そう言うと、小さく笑われた。
「そう思ってる時点で、ちゃんとしてる。だから悩むんだよ」
三上は立ち止って私の方を見る。
でも距離は詰めない。
「俺さ、誰かを説得するのは得意じゃない。だから否定しないことだけ決めてる」
「否定しない?」
「うん。それだけで助かるとき、あるだろ?」
確かに……ある。
〝無理するな〟とか〝そういう考えやめろ〟とか言われるとしんどくなったりする。