初恋の君は、闇を抱く。
イブの過去――Eve Side――
――Eve side――
俺は生まれた瞬間から〝余計な存在〟だったらしい。
母親は売れっ子キャバ嬢で、父親は常連客だった。
名前も顔も、俺は知らない。
生まれてすぐに施設に預けられて、泣く暇もなくいないことにされた。
一度だけ。
普通の家庭に入れてもらったことがある。
小1の頃だ。
子どもに恵まれない夫婦で、表向きは優しかった。
でも俺はひねくれ者で、喧嘩っ早くて、目つきが悪くて。
可愛くなかった。
『顔は可愛いから引き取ったのに……。中身がね』
里親もそんな風に言うようになっていった。
小4の春、同じクラスになった凪に出会った。
周りはみんな俺の事を怖がったり、厄介者だと罵っていたのに、凪は最初から違かった。
『その目、ビー玉みたいに綺麗!』
俺の事を綺麗なんて言ったの、お前が初めてだったよ。
凪と俺は自然に一緒にいるようになり、放課後よく公園で遊んだ。