初恋の君は、闇を抱く。
そんな俺らのことを冷やかしたり、俺と仲良くしてると凪がいじめられたりした。
でもそんなヤツらはすべて俺が打ち負かした。
『イブって強いね、ヒーローみたい!』
そう言って笑ってくれるのが嬉しくて。
凪を悲しませる奴らは許さない。
俺が守るっていつも思っていた。
それが俺の存在理由になった。
でも。
それも長くは続かなかった。
里親に子供ができ、俺は〝危ない子〟になった。
施設に戻る日の前日。
「ねぇ、なんで学校の物全部持ち帰ってるの?」
「……別にいいだろ」
「変だよ!何か隠してる!」
凪が俺の腕を掴む。
俺は勢いよくそれを振り払った。
「もう俺と一緒にいるのやめろ」
「な、なんで!?私一颯になんかした!?」
「もう俺ら6年生になんだぞ、いつまでもくっついてられるかよ」
「急にどうしちゃったの……一颯じゃないみたい」
「こっちが本当の俺だから。ずっと凪のことうぜぇと思ってたし」